知育って気になるけど、何からしていいのかわからない。
習い事や幼児塾って、高いしまだ早いかな?
お手伝いが自然とできる子になってほしいけど、どうすれば?
こんなことを考えたことはありませんか?
こんにちは。1児のママのにこです。台所にある食材や道具でできる #食べる知育を紹介しています。今回は初めてのお手伝いにもぴったりな「きのこほぐし」をご紹介します。保育園でも食育としておこなっているところがありますね。つかみ食べが始まった、大人の持ってるものをとるようになった9ヶ月以降の子にオススメです。どこが知育ポイントなの?どんな子にむいてるの?注意点は?などをお伝えします。
9ヶ月〜:きのこで「食べる知育」のポイント
・手掴み食べをしている、興味をしめす
・どうぞ、ちょうだいができる
・箱におもちゃを落としいれて遊ぶ
・細かいものをつまめ、引っ張る遊びが好き
・両手をつかって遊べる(おもちゃを持ちかえてあそべる)
・きのこを食べられる(しめじ、えのきは9〜11ヶ月から食べられます)

「握る」ではなく「つまむ」ができるようになった/練習したい お子さんむけの知育です。大人の誘導で「箱/穴におもちゃを入れる」ができているとよりスムーズに遊べます。うちの子は1歳0ヶ月ではちょっと早かったです。
身体の動かし方を学び、心を満たす
大人からすると「イタズラ」にみえる行動も、子どもの成長には欠かせないことです。にぎる、つまむ、ひっぱるという動作が組み合わさった「きのこほぐし」。そういった行動を繰り返すことで身体の動かし方を学んでいきます。また、自分でできた!という喜びが、心を満たし、ドーパミンがあふれます。
大人は「下ごしらえ」という目的をもってきのこをほぐしますが、子どもは「ほぐす」「ひっぱる」こと自体を楽しむものです。「もっとはやくやれないかな」「大きな塊りまだあるのにな」とついついおもってしまいますが、そういう時期なんだな〜とゆったりと構えましょう。
あらかじめ汚れてもいい環境・服装を用意して、止めることなく遊んでもらいましょう。
「お手伝い」で人を喜ばせることができる、を知る
子どもは「自分のため」に何かをすることが、最初は理解できません。ですが「これをやると、誰かが喜ぶ」というのは大好きです。お手伝いを通じて「ママやパパが喜んでくれる」のはとても気持ちが満たされることです。嬉しい!と思うと、子どもはどんどんやりたくなるもの。食べる知育はそのきっかけ作りになります。
うまくできてもできなくても「手伝ってくれて嬉しい」という気持ちを伝えてあげましょう。



子どもへの声かけとして「アイメッセージ」「ユーメッセージ」という考え方があります。長くなるので割愛しますが興味のある方は調べてみてください。
絵本やテレビにない「手触り」「本物」を学べる
普段、離乳食や幼児食できのこを食べる時は、刻んだ状態で何かに混ぜ込むことが多いのでは。きのこの形を見せ、手にとって遊んでもらうことで、本物を学んでもらえます。
すこし弾力のある触感、強く握るとぼろっと崩れてしまうもろさ、すこししっとりした表面。1つのきのこの中にもいろんな手触りがあります。それを楽しんでもらいましょう。手は「突き出た脳」と言われます。センサーの役目をする感覚受容機が1万7千個もあるからです。手を使って遊ぶことは、脳の刺激し、発達をうながします。
旬を伝え、季節を学べる
秋の味覚の代表「きのこ」。秋・イラストで検索するときのこの絵がたくさん出てきます。いまはスーパーで一年中買うことのできるきのこですが、旬は9〜11月。秋に取り組む場合は「今が旬で、美味しい季節」であることも伝えてみましょう。「秋」や「旬」という言葉は分からないとしても、繰り返し伝えていくことで身近に感じてもらえるようになりますよ。
きのこほぐしの注意事項
生のきのこを食べると食中毒をひきおこすリスクがあります。ほぐしたキノコをそのまま食べないように見守りましょう。



きのこほぐしでつかう、しめじ・えのきは(栽培ならセーフといってる人もいますが)生食はやめましょう。
きのこほぐしに必要なもの


必要な食材
- きのこ
しめじがオススメです。次点でえのき、まいたけ。
しめじはほどよい太さがあり、長さも短くほぐしやすいです。はじめてのきのこほぐしでは是非、しめじをえらんでください。えのきは細いのでより手先の器用さが求められます。まいたけは形がバラバラなので、形を認識する力がより必要になってきます。
手先が器用になったら、シイタケをさくのもいいでしょう。また、なめこのぬるぬるを触ってもらうのも楽しいですよ。
道具など
- 汚れてもいい服:汚れがべタっとつくことはないのですが、こぼれたきのこがつきます。さっさっと払いやすい服だとあとが楽です。
- レジャーシートまたは机&椅子
- ボウル:ほぐしたきのこを入れる場所を予め用意しておきましょう。





我が家では「ジェームズマーティン」のフレッシュサニタイザーを愛用しています。ボトルがオシャレ!なのも素敵ですが、アルコールとリンゴ酸で組成されている食品添加物なので、口に入っても安全なのがいいなと思っています。
きのこほぐしのやりかた
下準備


きのこの石突きを切っておきましょう。包丁は危ないものと理解ができている子であれば、大人がやっているところを見せるのもよいでしょう。
環境を整える
- 部屋(汚れたら困るもの)を片付け、レジャーシートを敷く。手を拭くタオルなども用意する。
または、机と椅子を用意し、机をしっかりと清潔にする。 - (必要に応じて)汚れても良い服に着替えさせる
- きのこ、ボウルなどを用意する
- 子ども(と自分の)手を綺麗にする



遊んでいると自分の手も汚れます。片付けの準備、水道までの同線確保も予めやっておきましょう。


きのこほぐし
きのこを見せ「しめじだよ」「えのきだよ」と紹介しましょう。「白くて細長いね」「茶色のかさがついていて、XXちゃんの指より太いね」など特徴を言葉にして伝えてあげましょう。
「これでお味噌汁をつくるよ」「いっしょにたべよう」などの声かけもいいでしょう。
「見ててね」と声をかけてから、きのこをほぐす様子をみせましょう。ゆっくりゆっくりやることを意識します。
「ここに入れてね」とボウルにいれる様子もみせます。基本的には好きなだけほぐせばOKですが、大人の言葉が理解できるなら「これくらいまでほぐしてね」と量を指示してあげてもいいでしょう。


じっさいにキノコを渡し、ほぐしてもらいます。力が弱かったり、両手をうまくつかえない時期の子は大人が塊をもち、それをひっぱってもらうとスムーズです。





ほぐしたきのこは、味噌汁にして親子で食べました。娘用は、味噌をいれるまえに取り出し、刻んであげました。
声かけのヒント
「いっしょにきのこをほぐそう!」
楽しいことがはじまる!というのを伝えましょう。
自我が出ている子が「やりたくない」と言った時は無理に付き合わせるのはやめましょう。「じゃあ、私がやってるからやりたくなったら声をかけてね」や「じゃあ、あとでやろうかな。やりたくなったら声をかけてね」など、自発的にやりたくなったときに参加できるきっかけを作っておきましょう。
「お手伝いしてくれるとうれしいな」「ありがとう」
子どもは大人に喜んでもらうのが大好きです。いっしょにできて「うれしい」、おてつだいをしてくれて「ありがとう」という気持ちを積極的に伝えましょう。
最初は上手にできないものです。そんな時でも「上手にきのこをつかめたね」「おすわりしながらお手伝いしてくれたね」など上手にできてる部分をみつけ認める声かけをしてあげましょう。大人に「認められた」ことが伝わると、子どものやる気がアップします。
「今日はここで遊ぶよ」
遊び始める前にルールを伝えましょう。例えば「このレジャーシートの上で遊ぶよ」「最初に手を洗うよ」などです。まだルールはわからない時期ですが、言葉でつたえましょう。
「今からきのこをほぐすよ。みててね。」「手で持ってひっぱるよ」
きのこほぐしの様子を見せる時は、先に声かけをしましょう。話しながらだとどこに集中していいかわからないので、言葉で伝える→やってみせる、という順番がいいでしょう。
また、ほぐす手順を細かく説明しましょう。例えば「これがかさ、こっちが軸です」「きのこの軸を両手でもちます」「右手を引っ張ってきのこをほぐすよ」「ひっぱるとほぐれたね」「もっとほぐしていくよ」などです。大人からすると当然の流れでも、子どもははじめてです。なるべく細かく伝えてあげましょう。
きのこほぐしで #食べる知育 はじめてのお手伝いしませんか





食べる知育の魅力は、いろんな教科に発展していくこと。大きくなったら産地の話(地理)、じつは野菜ではないという話(理科)、どこで売っているか(生活)などを話してもよいでしょう。
大切なのは「知育がんばろう!」と大人が張り切りすぎないことかなと思っています。ただ遊んでいるように見えても子どもはたくさんのことを学んでいます。その学びの機会をふやし、見守り、子どもの成長を信じることが大人の役割。できなかったことよりも、できたことをたくさん発見していきたいですよね。




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