知育って気になるけど、何からしていいのかわからない。
習い事や幼児塾って、高いしまだ早いかな?
お手伝いが自然とできる子になってほしいけど、どうすれば?
こんなことを考えたことはありませんか?
こんにちは。1児のママのにこです。台所にある食材や道具でできる #食べる知育を紹介しています。今回は初めてのお手伝いにもぴったりな「カレー作り」をご紹介します。
1歳になるとカレーデビューをする子も多いのでは?メモリアルなそのカレーをお子さんと一緒につくってみませんか。もちろん、工程のほとんどは大人がやることになりますし、火や包丁、生肉には気をつけないといけません。それでも「一緒にキッチンにいる」「作る過程の音を聞く」「出来立ての香りをかぐ」などの体験はとてもよいものになるはず。
つかみ食べが始まっている、ポットん落としがすきな1歳〜1歳半の子にオススメです。どこが知育ポイントなの?どんな子にむいてるの?注意点は?などをお伝えします。
1歳〜1歳半:一緒にカレー作りの「食べる知育」ポイント
市販のルーは香辛料やアレルギーのきっかけになりやすい原材料がはいっています。またバーモンドカレーは甘口ですがハチミツが入っています。自分の子供が食べられるかよく確認し、子供向けのルーの利用も検討してください。
「お手伝い」で人を喜ばせることができる、を知る
カレー作りを通じて、お手伝いを体験してもらいましょう。
子どもは「自分のため」に何かをすることが、最初は理解できません。ですが「これをやると、誰かが喜ぶ」というのは大好きです。お手伝いを通じて「ママやパパが喜んでくれる」のはとても気持ちが満たされることです。嬉しい!と思うと、子どもはどんどんやりたくなるもの。食べる知育はそのきっかけ作りになります。
うまくできてもできなくても「手伝ってくれて嬉しい」という気持ちを伝えてあげましょう。
子どもへの声かけとして「アイメッセージ」「ユーメッセージ」という考え方があります。長くなるので割愛しますが興味のある方は調べてみてください。
将来、自立した大人になる一歩になる
「台所」には火や包丁、生肉など子どもには危険なものが多いです。普段は近づけないようにしている人も多いのでは。ですが、危険だからとすべて遠ざけてしまうと、危険なものを危険だと認識できないままです。大人が付き添い安全をしっかりと確保しながら、少しずつ慣れてもらいましょう。
また、小さいうちから台所に慣れ親しんでおくことで「お手伝い」や「料理」「家事」への抵抗をすくなくすることができます。共働きが増えた現在、自立した大人として「家事」は必須項目。小さなうちから基本を学び将来へつなげていきましょう。
「このカレーはXXちゃんといっしょに作ったんだよ」という話を食卓でできるのもうれしいですよね。
カレー作りの注意事項
アレルギー、味付けに注意
市販のカレールーには乳成分・小麦・大豆・鶏肉・バナナ・豚肉・りんごなど様々な材料が使われています。自分のお子さんのアレルギー物質は入っていないか、初めて食べる食材はないか予め確認しましょう。バーモンドカレーには「ハチミツ」が入っています。1歳未満の子どもには絶対NGです。
また味付けが濃い場合がほとんどです。牛乳やミルク、りんごでまろやかにするなど、大人用を取り分ける際はアレンジを加えてください。
火傷、包丁での怪我に注意
一緒に台所へたちます。火傷や包丁での怪我に注意しましょう。あらかじめ言い聞かせることも大切ですが、目を離したすきに熱い鍋や包丁に手を触れないようスペースを確保しましょう。また、危なくないようになるべく片付けをしましょう。
安全確保がスペース上難しいと感じた場合は、鍋や材料をリビングなどへ運び安全な場所で作業しましょう。
生肉に注意
生肉は食中毒のリスクがあります。子どもが生肉に触らないように注意しましょう。生肉にふれたまな板や包丁も危険です。肉関連の下ごしらえ、準備は予めおこなっておき、片付けをすませてから子どもを台所に入れるようにしましょう。
また、生肉を触った手で子どもを触らないように、こまめに手を洗ったり、箸やビニル手袋を利用するなどしましょう。
カレー作りのやりかた
1歳〜1歳半の子どもに体験してもらうのは「切る前の野菜にふれてもらう」「切った野菜をお鍋にいれる」「完成までの手順を見学してもらう」の3つです。
下準備
生肉は子どもが触れるとあぶないので、子どもがキッチンに入る前に切り、火が通りにくい場合はあらかじめ炒めておきましょう。肉を切った包丁、まな板は洗っておきましょう。
子どもに触ってもらう野菜を十分にあらいましょう。抵抗がなければ皮はついた状態でこどもに手渡しできるとよいですね。
子どもが危なくないスペースを確保しましょう。床の物や子どもの手の届く高さの危険なものは片付けましょう。我が家ではハイチェアを台所に持ち込みました。料理しない人が抱っこしてあげてもよいでしょう。
一緒にカレー作り
野菜を見せ「にんじんだよ」「じゃがいもだよ」と紹介しましょう。「オレンジ色だね」「茶色くてでこぼこだね」など特徴を言葉にして伝えてあげましょう。
大きいと子どもが持ちにくいことがあります。そのときは適度な大きさに切ってから渡してあげましょう。
自由に触ってもらいます。落としたり投げたりするのはご愛敬。かじりつくこともあるので注意深く見守りましょう。
(大人の)カレーサイズに野菜を切っていきます。その時に「皮をむくよ」「皮をむいたら白いね」「回しながらきっていくよ」など様々な声かけをしましょう。
野菜を子ども用に小さく切るのは、カレー完成後にしましょう。先に小さく切るとドロドロになってしまうので…
切った野菜を鍋に入れてもらいます。野菜は1つ1つ手渡ししてもいいですし、お皿やトレイにいくつか移し、そこから好きなものを選んでいれてもらってもOKです。(1度にすべての野菜を渡すと、同時にひっくり返される可能性があるので、少しずつ渡すとベターかなとおもいます)
あとは野菜をいため、水を入れ煮て、ルーを入れカレーを作りましょう。その時、子どもは危なくないようにしましょう。煮込む間飽きてしまったら別の場所に移動してもらっても大丈夫です。
一緒に台所にいる場合は「まぜまぜするよ」「ジュージュー炒めているよ」など実況中継しながら伝えていきましょう。
カレーが完成したら必要に応じて、子供用にアレンジしましょう。
我が家では牛乳とすりおろしりんご(1/8個)を入れ、具材を細かく切りました。「カレー 1歳 アレンジ」で検索するとやり方がいろいろ出てくるのでご家庭にあわせて調整してみてください。
声かけのヒント
「いっしょにカレーを作ろう!」
楽しいことがはじまる!というのを伝えましょう。
自我が出ている子が「やりたくない」と言った時は無理に付き合わせるのはやめましょう。「じゃあ、私がやってるからやりたくなったら声をかけてね」や「じゃあ、あとでやろうかな。やりたくなったら声をかけてね」など、自発的にやりたくなったときに参加できるきっかけを作っておきましょう。
「お手伝いしてくれるとうれしいな」「ありがとう」
子どもは大人に喜んでもらうのが大好きです。いっしょにできて「うれしい」、おてつだいをしてくれて「ありがとう」という気持ちを積極的に伝えましょう。
最初は上手にできないものです。そんな時でも「上手ににんじんをつかめたね」「お手て離すの上手にできたね」など上手にできてる部分をみつけ認める声かけをしてあげましょう。大人に「認められた」ことが伝わると、子どものやる気がアップします。
「火は危ないよ」「包丁は危ないよ」
台所に入ったら、ルールや危ないことを最初につたえましょう。わからなくて当然の年齢なので、大人が危なくないようにしっかりと気を配る必要があります。ですが突然「ダメ」と注意することがないように、あらかじめ伝えておきましょう。
もしできるなら、大丈夫な場合も伝えられるとベターです。「ここの引き出しはダメ、シールの貼ってある引き出しはあけていいよ」「一人で台所に入るのはダメ、ママやパパと一緒ならいいよ」「包丁は危ないからダメ、お野菜は触っていいよ」などです。
「今からにんじんを入れるよ。みててね。」
きのこほぐしの様子を見せる時は、先に声かけをしましょう。話しながらだとどこに集中していいかわからないので、言葉で伝える→やってみせる、という順番がいいでしょう。
また、ほぐす手順を細かく説明しましょう。例えば「これがかさ、こっちが軸です」「きのこの軸を両手でもちます」「右手を引っ張ってきのこをほぐすよ」「ひっぱるとほぐれたね」「もっとほぐしていくよ」などです。大人からすると当然の流れでも、子どもははじめてです。なるべく細かく伝えてあげましょう。
「どっちにする?」「どれにする?」
指さしなど意思表示ができる場合は、カレーに入れる具材をいっしょに選んでもよいでしょう。
最初は2択が選びやすいですが、成長にあわせ3択や、好きな野菜をきいてもいいですね。
いろんな野菜が入っても美味しいのがカレーのよいところ。子どもに野菜を選んでもらうと「一緒に作った」感じがさらに増しますよ。
1歳のカレーデビューは、一緒にカレーをつくろう!
食べる知育に限らず、遊びや勉強で大切なことの1つは「その子にとって早すぎないこと」だと思います。教習所の中も満足に走れないうちに、高速道路実習をすると危ないじゃないですか。それと同じように成長には順番があります。1歳だからすぐカレー作らなきゃいけないというルールはないので、お子様に合わせたタイミングでチャレンジしてもらえれば嬉しいです。
もしもやってみたよ、という方がいらっしゃったら #食べる知育 のタグをつけて投稿していただけると嬉しいです!
コメント