こんにちは。1児のママのにこです。娘のためにひなまつりに何をしよう?とおもい、菱餅風寒天(ひしもち風かんてん)をつくってみました。枝豆、いちごジャム、牛乳(ミルク)、寒天、砂糖が材料。甘さや硬さを調整すれば赤ちゃん(9ヶ月)からでも食べられますよ。
日本の行事の1つ「ひな祭り」。行事食は、生活の中で楽しめる知育のひとつです。おいしいおやつを食べながら、行事そのものの意味を理解するのはもちろん、起源や背景を伝えられるといいですね。ここではひな祭り、菱餅の由来や意味を紹介します。
初節句、ちらし寿司は食べれないけど行事食を食べて欲しい!
ひなまつりって何すればいいの?
映えスイーツをつくって記念撮影したい
そんな気持ちにおこたえできれば幸いです。
9ヶ月〜:ひなまつりの行事食!菱餅風寒天で日本文化に触れよう
そもそも「ひなまつり」とは?
3月3日の桃の節句を、ひなまつりと呼びます。女の子の健やかな成長を願いお祝いする日です。
古くは中国から伝わった「五節句」という行事のひとつ「上巳(じょうし)」だったと言われています。五節句は1月7日の「人日」、3月3日の「上巳」、5月5日の「端午」、7月7日の「七夕」、9月9日の「重陽」の5つ。中国では上巳に、川で身を清める習慣がありました。それが日本では、紙などで作った人形を川に流し、邪気をはらう行事として広がっていきました。
この行事が広がった平安時代、貴族の間で人形遊びが流行っていました。この人形遊びが上巳の行事と結びつき、紙で作っていた人形がだんだんと豪華絢爛なものへと変わり、江戸時代の頃に女の子の行事として定着しました。
人形遊びと結びついたために女の子の行事となった桃の節句。もともとは「女の子の」という意味はなかったのですね。
「ひなまつり」って何をするの?
雛人形を飾る
昔は、紙でつくった雛人形を川に流す「流し雛」を行っていました。身代わりになる人形を川に流し、禍いや厄を一緒に流してしまう行事でした。ですが、時代とともに雛人形が美しく豪華なものになってゆき、現在のように飾る文化が定着したそう。いまでも地域によっては流し雛を行っています。
お殿様とお姫様、右左どっちに飾るか迷いますよね。地域によって違うのでどちらも正解なんだとか。関東ではお姫様をむかって右に、京都などでは左に飾ることがおおいのだそう。
もとは厄をうつすための人形だったため、3月3日をすぎたら雛人形は早めにしまう方がいいと言われています。ですが、地域によっては旧暦でお祝いをするため、4月頃まで飾っているところもあるそう。
桃の花を飾る
桃は中国では「邪気を払う花」と言われていました。また「桃=もも=百」から不老長寿の願いが込められています。こういったことから魔除と健康を願って飾られるようになりました。
ひなまつりの行事食「菱餅」って何?
菱形をした3色(緑、白、赤)のお餅です。もともとは「上巳の節句」で草餅を食べていたことが由来だといわれています。季節の草花を食べて生命力をもらう風習なんだとか。
それが、江戸時代に白い餅が、明治時代に赤い餅が加わりいまの配色になりました。白い餅には子孫繁栄や長寿になれる実といわれる「菱の実」が使われています。赤い餅は、魔除の意味があるそうです。
また、緑が芽吹き、白が雪、赤が桃の花を表し、春の大地を描いているとも言われています。春に萌える新芽や花のように、すくすくと育って欲しいという意味を込めています。春らしい美しい行事食ですね。
ひなまつりの行事食は他にもあります
ひなあられ
由来ははっきりとしていません。菱餅を炒ってあられにした、縁起物のお米をお菓子にしたなど言われています。
ちらし寿司
こちらも諸説あります。一説によると、もともとは「なれ寿司」という魚を発酵させる寿司を食べていたそうですが、華やかさに欠けることから現在のようにちらし寿司になったといわれています。
ハマグリ
ハマグリは対になっている貝殻でなければぴったりと合いません。このことから夫婦を表し、一生仲睦まじく一人の人と添い遂げるように、そういった人と出会えるように、という願いが込められているんだとか。お吸い物にいれることが多いですね。
寒天を食べる時の注意事項
窒息に注意
寒天は窒息の危険があります。大きな固まりがツルンと入ると危険です。市販の寒天ゼリーよりやわらかく作る、渡す時は小さく切る、大人が目を離さないようにましょう。やわらかいプリンが硬さの目安になります。
食物アレルギーに注意
寒天の原材料は、てんぐさという海藻です。植物性なのでアレルギーのリスクが少なく、小さな子でも食べられます。ただし、上にも書いたよう窒息のリスクがあります。大きな塊を飲み込まないよう注意しましょう。細かい粒でも一度に大量に摂取すると危ないです。
寒天にいれるものもアレルギーに配慮しましょう。今回は牛乳を使いましたが、牛乳がまだ飲めない子はミルクで代用しても大丈夫です。また大豆アレルギーがある人は枝豆に注意しましょう。
菱餅風寒天作りに必要なもの
必要な食材(4人分)
牛乳寒天に、枝豆とイチゴジャムで色をつけます。水分が多いと柔らかくなりますが形は作りにくくなります。お子様の発達にあわせて加減してください。
- 寒天 4g
- 水 300〜350ml
- 牛乳(ミルク) 200ml
- 冷凍 うらごし枝豆 5〜4個 (ない場合は裏ごし枝豆40〜50g)
- イチゴジャム 大さじ2
- 砂糖 0〜大さじ2
寒天はこちらを利用しました。粉の量に応じて水分量を調整してください。
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枝豆は生協の冷凍うらごし枝豆をつかっています。離乳食に便利なのでオススメです。赤ちゃん寿司のワサビに利用する人がおおいですよね。
枝豆がない時はキウイで代用しても美味しくできます。9〜12ヶ月のお子様の場合は加熱したほうが無難です。
料理道具
- 鍋:寒天をとかす
- ゴムベラ:寒天を混ぜる
- タッパー(3つ):寒天をいれる
- スプーン(3本):寒天と牛乳などを混ぜる
- 茶こし・味噌こし:枝豆やジャムを混ぜる時にあると便利ですがなくてもOK
- 型抜き
- 冷蔵庫
菱餅風寒天の作り方
600Wで1分10秒レンジでチンします。
牛乳が冷たいままだと、まぜたときにすぐ寒天が固まってしまいます。必ず温めましょう。
味噌を溶かすように、裏ごししながらとかしたり、お玉の中で溶かしながらまぜるといいです。冷めると固まってしまうので、手早くやりましょう。
信じられないですが、弁当のふたです笑。トレイの大きさが揃っていると高さが揃えやすいのでオススメです。
ナイフで切れます!重ねてから切ると大きさがそろって良いです。緑→白→ピンクの順番に重ねます。型抜きをしてもかわいいです。
型抜きして余ったものをフォークでつぶして、グラスにいれてます。パフェっぽくなってこれもかわいいです。
早い子だと1歳半くらいから型抜きのお手伝いができます。一緒に楽しめたらいいですね。
季節の行事食で #食べる知育 を
知育に取り入れたい日本の伝統文化。食べ物なら楽しく美味しく学ぶきっかけになります。年齢にあわせた行事食をつくってお祝いしたいですね。
今回は、小さな子でも食べられる彩がきれいな菱餅風寒天を紹介しました。窒息しないよう大人と一緒に食べるようにしてくださいね。
食べる知育にも使える、裏ごし野菜は生協で買えます。離乳食期はかなり便利なのでオススメです!
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